2。内弁慶 | adversity~賢くない私の生きてきた道~

2。内弁慶

小学校に上がり、母親が水商売するようになると、毎夜
酔っ払って返って来る母に対して
お酒であれだけよく人が変われるもんだ。と、酒呑みを軽蔑していた。
父親は、まったくお酒を受け付けない体だったみたい。
いつも、兄と父とで留守番してたな。
いまになるとわかるような気がするけど、私は母親の感情の起伏の激しさに
いつも顔色を伺うようになってた。
だけど、ある日いつものように母親が酔って帰ってきて、またすぐに出かけようとした。その時いつもは我慢してたけど、
『行かないで!』
と母親に泣いて言っていたら、父親が
『子供が泣いてるときくらい家にいてあげろ。』
と、母に言い、母は家の外で待っていた友達に、
『チビがうるさいから今日はやめとくわ。』
と、誘いを断たので、今日は一緒に寝れるんだ。と、思っていたら
本当に憎らしいと思う目で母は私を睨んだ。