3。暗い家庭 | adversity~賢くない私の生きてきた道~

3。暗い家庭

仕事に行かない父。父は外にも女が居た。母は、昼も夜も働き精神的にも参っていたのか、夜の仕事が休みの日でも、父が女の所に泊まり、帰って来ない日なんかは、独り暗い酒を飲み、涙を流していたのを、よく覚えている。 
兄は5歳上なので、その頃には、中学に入り、夜には友達と遊びに出かけることも多くなった。 私はその頃から、独りで晩ごはんを食べることが多くなってきた。家が経済的に恵まれてないのは、母親が昼夜働いてる事で分かっていたし、借金取りからの催促の電話も掛かってくるのに、
『母はいません。』と居留守を使うのも当たり前になっていた。学校で使うノートですら、母親に買ってと、言えなかった。
・・・・・なんだか小さいとき知らないおじさんとお母さんとで、ドライブに行ったな・・・。あれは、お母さんの浮気相手だったんだろうな。今になって思う。寂しかったんだろうな。