94。へるすの仕事
その店もみんなが仲良く、悪く言えば「なぁなぁ」(方言かな?友達感覚すぎて、緊張感がない)だったけど、
居心地が良かった。
面接を受けた方の店のオープンが決まったと、連絡があったけど、
「こっちで働かせてください。」
と、当初行くはずだったチェーン店には行かない事にした。
今回は、夜の部で働くことになりやっぱり私を悩ませるのは酔っ払いだった。
酒が入ってるせいか態度がデカイ。 何かとイチャモンつけてくる輩が多かった。
トラブルになった時、責任者が出て来ないといけないのだけど、
いちお、お客には平謝りで私にも謝るように言った。
だけど、返金させてほしさにしつこく、ゴチャ言う客も多かった。
だけど、返金は一切しなかった。
「裸、見られてるんやからなぁ。金なんか返せるか!」
と、私たち女の子の立場にたって物事を考えてくれた。
「悔しいやろ?俺は客の顔、覚えたからな。店出たら、責任者でもなんでもないな。」
と、ちょっと怖い発言だけど、冗談でも嬉しかった。
94。ドキドキ。ヘルスの仕事
今度働く事になった店は、待機室が2畳間ほどしかなく、狭かった。
新人の私は、小さくなって一番、ドアから近い所に座っていた。
カラオケボックスにあるインターホンみたいなので、お客さんが付いた女の子を呼び出すみたいだ。
インターホンが鳴ったけど、どうしたらいいものかわからず、聞こえないフリしてたら、
「近くの人が取ってね。」
と、言われた。こ、怖い。
個室は9つあり、中はベッドと、お客さんの服を入れる脱衣かごと、小さなテーブルとバスタオルが山積みに
してあった。
シャワー室もあり、みんなと共同に使うらしく、自分が入りたい時に、シャワー室が空いてなかったら、
シャワー室の前にある、ホワイトボードのような物に、自分の使ってる部屋番号の札を貼っておくと、
シャワーが空いたら、部屋をノックし、
「シャワー空きました~」
と、教えてくれることになっていた。
私は、自分のシャワーが終わって、次の子を呼ぶのを忘れてよく怒られたなぁ・・・。
私には分からなかったけど、当時のヘルスの価格より、うちの店は、安かったらしく、
えらい繁盛ぶりだった。
お客さんがお店に入りきれず、外で待ってることもよくあった。
☆はじめてのチュウは・・・☆
お尻の穴・・・・。
保育園の頃、みんなからの人気者の1つ上のしん君。
しかも一緒にトイレに入るのが流行ってました。
私もしん君に
「一緒にトイレ行こ~」
と、誘われて
ワクワクしながらトイレの個室で2人きり・・・。
「なぁ~お尻の穴見せて。」
私も、何の抵抗もなく見せました。
「チュッ。」
え~!!
今、お尻の穴にチューした?
「汚いでぇ~」
と、嬉しいどころかドン引きしました。
どうやら彼は何故かお尻の穴が好きだったみたい。
93。ヘルスの面接その3
大丈夫かな・・・。
と、不安に思いながらも、自転車を押しながら歩く坊主頭に、ビーサンの兄さんに付いて行った。
店に着くと、いきなり靴を脱ぐようにと、スリッパを渡された。
家以外のスリッパって、不特定多数の人が履いてるから気色悪いんだな~。
と、思ったけど仕方なしに履いた。
店の中・・・。
店員さんらしき人は全員、ジーンズにTシャツ。
スーツとかじゃないの?普通。
こんないい加減な感じでいいのかしら?
でも、アットホームな雰囲気に飲み込まれてしまった。
今度は、稼げるように夜の出勤を希望した。
夜の出勤の女の子には、帰りは店員さんが、車で送ってくれるらしい。
家族と旅行に行く予定があったので、
働くのは旅行の後、って事に決まった。
働く日に、ヘルスは初めてなので、講習をしてもらうことになった。
92。またまたヘルスの面接
やっぱ人に頼るのはやめよう!
自分で求人誌を見て、印を付けた店に電話し、面接に行った。
まだオープン前のお店らしいので、オープニングスタッフを募集していたらしい。
またまたお決まりの、ボディーチェック。
でも、上着めくってオッパイ見せただけ。 これって意味あんのか?
オープンは2ヶ月程、先になるらしいので、系列店で働かせてもらう事になった。
最寄の駅を降りて、すぐに教えられた電話番号に電話した。
「あの、武田さんからの紹介で、今、駅に着きました。」
「あ~、話は聞いてます。今から迎えに行きますので。」
待つこと10分ほど・・・
坊主頭にビーチサンダルで自転車に乗った男の人が、
「ごめんな~待ったやろ? ほな、店、行こか。」
え?この人?ビーサンに短パンって・・・
どんな店?
不安だ・・・。